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チベットの風——
2026年5月、北インド・ダラムサラを訪ねるご縁をいただいた。 山々の重量はどっぷりと圧倒的で、光さす稜線は軽やかで はてない智恵と祈りを分かち合う背に、手を合わせる毎日だった。 故郷の土地を追われてもなお、希望の -Runta- は風にのり 受け継ぐ叡智は遥かな海へ注がれている。 授かる今日に感謝して、弛まず更新する姿には 深い胆力を感じてやまない。 分かちあうのは、わたし自身と、隣の人と、その隣人 種さえも超えて連なる、そのまた隣人—— ダラムサラは、パキスタンとの国境に近いインド北部、西ヒマラヤはダウラール山脈を望む山あいにある。中国チベット自治区から亡命した人々の暮らす街であり、1959年以降、亡命政府と共にダライ・ラマ法皇も身をおいている。インドにおけるチベット仏教の拠点として、各地の僧堂から僧侶たちはこの地を訪れる。 2026年、五月の終わり。 朝、空が白みを帯びる頃、白雪残る山の背後に陽が昇る。 僧堂から山肌を渡るマントラの音は、地の深みへと降りてゆく。 螺旋を描く巡礼道は、山頂に坐す仏のまわりを円環している。 右まわりに
7月6日


みおや
卯の花ひかる卯月の末の花曇り なつかしみに吸い込まれ 背負ったリュックを忘れてしまう 音 うまれ 意 うまれ 名 うまれ まとい溢れて壊れても その再生まであまねく見守る 御祖 御祖 - みおや - なんてまろやかな響きだろう
5月3日


chora
湧き立つ波の故郷を共にして 息(生)吹くとともに消えてゆく ふるりふるり 結ばれるいま わたしといふ宇宙の懐に手を当てる * 原初の意から離れては セカイはだいぶんちぢこまる 飽和を迎え寄り立つ場から生まれ変わるとき ひとつ ふたつ 降りる道すがら 発露の紋が戸をひらく logos は生成原理へたちかへり ことばははてない原初のうみへ 人智を超えた 道にあけわたす 無垢なる うみに こだまする あま あえかなる えな あらはれの いま * 鼓が拍子を打ちながら、摺り足が場をはこぶ 脈打ち巡ると同時に、凪いでいる 生まれながらに消えている
4月30日


starnet -recode- にて 2025冬| 生井亮司さん「静寂と光、そして祈ること」 [2]
2025年12月7日、益子starnet recodeでの生井亮司さんの展示「静寂と光、そして祈ること」が終了しました。 霜降る季節のrecodeはひときわしんとした空気があります。 その静けさにひびく揺らぎに、あたたまる場があったように思います。 この場に宿る記憶の層を想うと、入口の番台に坐る、見えない番頭さんのおかげさまを思います。 やわらかな光をうける、静かなお陰のおかげさまを思います。 今日の日も、場を継ぐみなさまのおかげさまを思います。 最後の週末には京都より西平直(にしひらただし)さんをお迎えして、対談の場が開かれました。 この日のお話は、益子に向かうお二人の道中にはじまっていて、その道中はこれまで交わされてきた続きにあって、今も、その続きを交わされていることと思います。 気の遠くなるような手間と時間をかけた工程を経て、生井さんの彫像はある輪郭に納められ、ひとつの彫刻作品が生まれます。生井さんの中には、次の彫刻へと向かわれる '問い' と 'その応答' が既にはじまっているようにも感じました。 何をもっては様々でありながら、いまここ
2025年12月14日
starnet -recode- にて 2025冬| 生井亮司さん「静寂と光、そして祈ること」 [1]
栃木県益子町にstarnetという場所があります。 約30年前、東京を離れ、益子に移り住んだ馬場浩史さんが、日々の暮らしと縁を重ねて創られてきた場所です。2012年に馬場さんが、その数年後に奥さまの和子さんがご逝去された後も、馬場さんの傍にいらした方々と、遠く近くより存続を望む人の手をわたり、今も場は継がれています。 starnetが生まれた1998年、私は十代後半で、ひとつの節目を迎えていました。節目は想像以上にながらく続き、節目というより、十年続くひとつの章であったと思います。先ゆきの分からない道半ば 、ご縁のある方々から「ぜひここに行ってみて。馬場さんという人に会ってみて。」と、人生の先輩方がメッセージをくれました。二十代後半のことでした。 当時の私は、思い立って出掛けられる身ではなく、情報が極力抑えられた、真っ白に近いstarnetのWebサイトを時折り訪ね、そこにあろう場と、そこに暮らして生きるひとびとを想っていました。姿は見えないままに、存在は私にとって確かな '支え' でした。 さらに幾年もの年月を経て、新たな節目を迎える頃、sta
2025年11月23日


いぶき
ひとしれず湧く泉 陽を浴びる 穂を揺らす 窓灯りに 風がなる ちいさくて おおきないぶき 散らばって はたされていく 再会の丘 草原の露 潤いの曇の下 淡い紅さす 白蝶が舞う * 野花を束ねるanriさんが'白蝶' を届けてくださいました。 本の表紙に舞う花の名を知りました。 小指の爪ほどの小さな花です。 @___yasyu
2025年11月11日
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